新生ばんえい競馬1年目終了とこれからの課題

新生ばんえい競馬19年度が3月24日で終了しました。帯広単独開催となりオッズパークばんえいマネジメント(OPBM)に業務委託して1年が過ぎました。

この一年、以前に比べてマスコミにも紹介され入場者数は増えたものの売上は伸びていない。新聞等では対予算費で何%UPとか書いてあるが予算は予算であってもともと低く見積もっているので対予算費でいい結果が出ているのは普通であって実際の売上の前年比では100%を割っていると思われます。
 つまり、新生ばんえい競馬開催にあたって、関係者の人件費を削ったり、各種手当てを切り詰めたり、経費の免除を受けたりと支出は減っている筈なのに、まだ黒字にならない。もし黒字になってもOPBMとの契約上一定の金額の黒字まではOPBMの懐に入り、市の収入にはならない。昨年春の契約時に一市民として「こんな契約で良いのか」と思ったが契約してしまったのでしょうがない。民間経営の良さを見たいと思っていたが、長い目で見ると「ばんえい」の存続は難しいように思える。

民間にした事によっての長所は

1.会場の綺麗さ、案内、サービスが良くなった。
2.マスコミに多く紹介されるようになった(それだけ広告費を使っているということでしょう)
3.イベントが多くなった。
4.帯広競馬場を訪れる人が増えた。(たぶん市営では増やせなかったと思う)

短所

1.OPBM内部でのお金の使い道が公表されない
2.契約が切れればいつでも撤退可能

2年目の今年、もう正念場のような気がします。ばんば用の馬も生産が減っているというし、客単価も減っている。観光客に馬を見せていれば良いかというと、そうにはならだろうから、飲食やお土産を今以上に売ったとしても何割も売上が増えるとは思えない。生産者も収入が減ったまま何年も続けることは難しくなってくるでしょう。
 H20年度の前半戦が終了した位には、今後の「ばんえい」について再び大きく議論される時がくると思います。

 

 

 

コメント

  • 単独開催1年目の予算目標クリアは、帯広市やOPBMだけの力ではないと思いますよ。昔からのばんえいファンや今までばんえいを知らなかった全国の競馬ファンの力や強力も大きいと思います。
    マスコミに多く紹介されたのも、たくさんのマスコミ関係者の中に、ばんえいを存続させることを願っている人が多くいたからです。お金を使わなくても取り上げてくれるメディアがたくさんありました。
    2年目もさらに飛躍して、最低レベルの賃金・賞金は確保していただきたいです。
    ばんえい存続は、一時の盛り上がりでは成り立ちませんね。

    2008年4月9日 1:10 AM | こばんば

  • こんにちは、管理者の井内です。
    そうですね。昨年の盛り上がりを支えたのは全国のファンであることに疑いの余地はありませんが、賃金・賞金・各手当などの馬主・生産者側へのお金の還流が今のレベルのままで何年持つのかが私の一番の不安材料です。
     13日に1回目の新馬能力検査がありますが昨年より1割減の278頭が出走するそうです。
     今年は予算ではなく売上を前年比で100%以上をクリアしてほしいと切に思います。

    2008年4月9日 9:37 AM | 管理者

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