千代田新水路事業、水路式魚道、魚道観察室見学会 その2 水路式魚道、魚道観察室編
2007年5月12日 10:37 PM
北海道開発局 帯広開発建設部が進めている十勝川の千代田新水路事業、 建設された分流堰で行く場を無くしてしまう魚達を上流に運ぶ為、水路式魚道が作られています。また、魚道を通る魚を観察する事ができる魚道観察室も出来ました。
夏に一般公開される前に水路式魚道、魚道観察室見学会が12日行われました。その時の様子をどうぞ。
管理棟を見た後は水路式魚道、魚道観察室です。
魚道観察室ではこのように魚が泳いでいる姿を見ることができるかも。秋の鮭がのぼる季節はどのように観察できるか楽しみ。
管理棟全景。
水路式魚道。写真手前が十勝川上流、奥が下流。この魚道は勾配が1/380と緩やかで、写真奥でUターンしてきて左側の水路に流れてきます。左側の方が低い。この水路で鮭やマスなど以外の力の少ない魚がここを使って上流に行ける事を想定しています。
この下に川になっていて、十勝川本流から水路式魚道に続きます。
ここは、これから緑化し自然の川のような姿にして魚の動き等を観察します。
説明を受けている風景。
ここにはもう一本魚道があり、写真二本の水路の内、左側が階段式魚道です。
こちらの勾配は1/20で急ですが、階段の段と段の間はプール上に凹になっているため、魚は一段上がると休む事ができる構造になっています。横から見ると
こんな感じ。魚が登っているのが見えます。
各魚道の下流側合流地点。右から水路式魚道、階段式魚道、呼び水水路。
水路式魚道の合流地点は水の流れを弱める為、このようにジグザクに流れるようになっています。
魚道観察室の入り口です。階段とエレベータがあります。
階段で下がります。
魚道を横から水槽のように観察できます。窓は二つ。
階段式の隔壁が見えます。写真の左が上流。
水の流れ。
下流(右)からのぼってきた魚は写真のように、越えた段の水流の弱い底で休む事ができます。
これは旭山動物園のホッキョクグマ館みたい。人気出そうです。
また、このようなドーム型の観察窓もあります。魚道のど真ん中に顔を出すイメージです。
目の前で、こんな感じで観察できます。夏になって水が澄んでくると良く見えると思います。
これで魚道観察室は終了です。その3で他の施設の風景を紹介します。
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